【中古マンション購入】内覧でみるべき10項目のリスト

今回は中古物件の購入検討の際に、内覧時に室内でみるべきポイントを解説します。

購入を検討している部屋の内覧は、基本的には一度しかない貴重な機会です。物件紹介のチラシではわからない情報は、全て内覧時に確認しなければなりません。

当日は五感をフルに働かせて自分の理想の住まいなのかを確認しましょう。見落としがないように、本記事をリストとして役立ててもらえれば、嬉しいです!

では、一つずつ見ていきましょう!
のぶ

内覧でみるべきリスト10項目

10項目は以下のリストのとおりです!

  1. 床に傾きがないか
  2. 臭気
  3. 騒音
  4. 共用建具の状態
  5. 構造壁の確認
  6. 窓をあけた時の景色の確認
  7. 詳細寸法の確認
  8. 天井高さの確認
  9. 梁位置、寸法の確認
  10. 床段差の有無

上記項目は部屋の状態確認するための4項目と理想の間取りを実現するための6項目に分類されます。

ひらえみ
以降で、項目ごとに確認方法と理由をチェックしてきます。

部屋の状態確認するための4項目

床に傾きがないか

調べるためには、水平器が必要ですので、購入しましょう。アマゾンなどで1000円程度で購入できます。
床の傾きをリノベーションで根本的な修正を行うことはできません。
表面的に上げ床などで調整をすることはできるのですが、

マンションで傾いているということは、地盤など解決不可能な部分に問題がある場合があります。長く住んだり、リセールの場合を考えると、傾いている物件は購入を控えた方が無難です。

臭気の確認

物件の周辺に匂いを発する施設などがないか、必ず窓を開けて確認しましょう。

また、近所の排気口からの匂いが回り込んできていないか確認しましょう。隣家の台所の排気口が窓の近くにある場合は要注意です。空気を取り入れる吸気口の位置を変更する方法は物理的にはありますが、共用部分を巻き込む大工事になります。

匂いの問題は解決は難しいです。

騒音の確認

隣接の家からの騒音の確認は当日には判断は難しいかもしれませんが、耳はそば立てておくようにしましょう。小さくても毎日続くと精神的に厳しいものがあります。

マンションの場合、音が聞こえるということは、建築として防音性能が弱く、自分の家の生活音が近隣に迷惑をかける可能性があるということです。

また、幹線道路や鉄道の近隣も要注意です。築古のマンションは窓サッシの性能が高くないので、騒音がより気になりやすいです。

高層階だからといって安心もできません。騒音源から遠いので音が小さいと思いがちですが、周りに遮るものがないため遠くの音まで聞こえてしまい意外と騒音ボリュームが下がらない事例がよくみられます。

共用建具の確認

玄関のドア、窓はリノベーション では変えられません。

特に窓はチェックするべきポイントで、以下を確認すると良いでしょう。窓の性能と建て付けが問題ないかのチェックとなります。

チェックポイント

・近寄った時に隙間風がスースー感じられる
・近寄った時に猛烈に暑い・または寒い

理想の間取りを実現するための6項目

構造壁の確認

壊せない壁と壊せる壁を確認しましょう。
超重要ですので、方法の詳細は、以下の記事で解説しています。

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窓をあけた時の景色の確認

窓を開けた景色は、資料からでは確認できません。ビューを確認しましょう。光の入り具合も確認できるとなお良しです!

詳細寸法の確認

寸法の確認用に、5m程度まではかれるメジャーを持っていきましょう。amazonで500円ほどからありますので、お持ちでない方は是非購入してください。

不動産屋でもらったチラシを元に、理想の間取りに対して、寸法がギリギリそうだなという箇所が出てくると思います。
ギリギリそうな箇所は、必ず内覧で正確な寸法を計測しておきましょう

ひらえみ
5cm違って予定していたキッチンが入らないなんてことになったら、大変です!

また、不動産屋のチラシは、スケールが合っていないものがほとんどです。

参考

スケールとは、1/100(ひゃくぶんのいち)のように表現され、図面での1cmが建物実物の100cmになっているものを「1/100スケールに合っている」と言います。

スケールが合っていないと、お風呂の大きさが160cm x 160cm欲しいと考えていても、チラシの図面上でどのぐらいの大きさになるかわかりません。

1/100のスケールに合っていれば、1.6cm x 1.6cmの大きさで書けば、図面上で大きさがわかります。スケールを合わせられるように、柱間の寸法などを測っておきましょう。

天井高さの確認

天井高さは、現地でしか確認できない重要な項目です。

築古のマンションは天井高が低く設定されがちです。建築基準法では2100mm以上と規定されていますが、この値に近くなるとかなり窮屈な印象を受けます。

最近のマンションでは2400mm〜2500mmのものが主流になってきています。

2300mm程度は空間の広がりを持たせるために確保したいものです。

ひらえみ
水回りの位置を変えたい場合は、特に要注意!床を上げる必要があるかもしれないため、出来上がりの天井高さはさらに低くなります。

梁位置、寸法の確認

要注意の曲者です!

図面に書いていないことが多いにもかかわらず、空間印象に大きな影響を与え、かつ、プランにも影響を与えます。

天井高が2300mmあったとしても梁の下は1900mmしかなかったりします。そうなると梁の下に洗面台が設置できなかったり、ユニットバスが配置できません。

これがプランに与える影響は甚大なので、必ず梁の下の寸法を確認しましょう。

床段差の有無

築古マンションでは床段差があることが多いです。段差がある場合のほとんどが、排水管が通っています。

このため、段差を解消したい場合、床段差の高い方を段差の低い方に合わせて下げることは不可能です。下がっている方を全て上げ床して段差解消をおこなうので、部屋全体の天井高に影響を与えます

まとめ

以上、中古物件内覧の時に確認すべきポイント10項目を解説しました。

不動産屋さんからは事前には物件紹介の一枚の資料しかもらえません。当日は五感をフルに働かせて自分の理想の住まいなのかを確認する充実した内覧にしましょう!

なお、室外のみるべきポイントは、以下の室外編の記事でまとめています。あわせてチェックしてみてください。

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ひらえみ
最後までよんでくださり、ありがとうございました!

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