今回は、リノベーションを前提として中古物件を買う際、間取りでチェックすべき箇所のひとつ、「窓」について解説します。
間取りでは、壁、水回り、窓の3点をチェックしてくださいね。
- 壊せる壁と壊せない壁を見分けること
- 水回りの位置を詳細に把握すること
- 窓のある位置を把握すること
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【リノベ向き中古マンションを見分ける方法】間取りのチェックポイント3つ
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窓の機能ってなに?
窓は追加や場所を変えることが難しい物です。
窓は専用部分(マンションを買った人のもの)と思われがちですが、共用部分(マンション全員の共有財産)です。つまり、窓の位置は新築の時に決まってしまい、リノベーションでは変えられないのです。
チェックするのは、「採光」と「換気」です。
採光はお分かりいただけると思いますが、最近はコロナの関係で、換気の重要性も言われています。
採光が十分にとれる窓とは?
採光としては、南向き>東向き≧西向き>北向きの順番で望ましいとされています。
西向きと東向きの採光条件はほぼ同じですが、やや東向きの方が好まれます。
南向き | 太陽高度が高い夏には日が入りにくく、太陽高度の低い冬には日が入りやすい絶好の方角 |
北向き | 一年中日が入らず、採光の面では最も望ましくない方角 |
東向き | 西向きと採光条件はほぼ同じだが、気温の低い朝に日差しを感じることができる方角 |
西向き | 東向きと採光条件はほぼ同じだが、暑くなりがちな夕方の日差しが入る方角 |
さらに、北側を除いた各方角の窓にバルコニーや専用庭がある場合、さらに日差しの条件が良くなります。
南向き>東向き≧西向き>北向きを意識してみてください。
換気が十分にできる窓とは?
コロナで注目される換気ですが、生活に必要なとても重要な要素です。
換気の役割
・室内にこもる湿気の除去、結露の防止
・壁紙などから出る化学物質による疾患、シックハウス症候群の防止
・匂いや汚れた空気、埃、ウィルスの除去
窓が開かない場合には換気扇を使って換気をすることになりますが、
築古マンションでは十分な換気の計画がされていないものが大半なため、窓開け換気に頼る必要があります。
通常、換気扇が設置されているトイレ、浴室以外には窓が配置されているべきです。
理想的には、マンションの部屋の対角線上に窓が配置されていることです。風は基本的に一方向に流れます。
対角線上にある窓を両方開けると、部屋全体に風が流れ、スムーズに空気の入れ替えが完了します。
まとめ
以上、採光と換気という観点から、窓が設置されているのに望ましい条件とは、以下のとおりになります。
ポイント
・全ての部屋(トイレやお風呂を除く)に窓があること
・リビングには北向き以外(南が望ましい)の窓があること
壁、水回り、窓、と間取りのチェックポイントをすべて見てきました。検討物件は、理想の間取りを実現できそうですか?