2020年1月、都内駅近の築古激安マンション50㎡を購入、リノベーションが2020年4月に完成。もともと3DKだった部屋を1LDK+WICにリノベーションしています。
今回はキッチンにスポットを当てて細かいところまでこだわりを紹介します!
キッチンのビフォーアフター
Before
キッチンはかなり使い込まれたご様子。
工事中
工事途中には、もうここまで壊されてしまうので、内覧の時の表面のイメージは全部捨て去りましょう!
After
できあがりはコチラです!
ポイントとしては、以下のとおりです。
ポイント
- 対面式キッチンにすることでダイニングとのつながりができ、空間が開放的になるように計画
- キッチンはクリナップ製。
- 油はね、空間の一体感という相反するものを両方とも解決する方法として、コンロ前の衝立をガラスで設置。ローパーティションは、一体感が出てよいのですが、油はねのことを考慮し、上までふさぐ形としました。メーカーで取り扱い不可だったため、工務店さんに相談して作ってもらいました。
- 水栓もダイニング側に向けることで、ダイニングを向きながら作業をする時間を増やす工夫をしました。
- アクセントカラーのブルーグリーンのタイルは夫婦のお気に入りの色。ベトナムから買い付け。
- 給湯器の子機は突き当たり壁に設置。
- 壁側は電子レンジや炊飯器などの調理家電がくるため、コンセントを多めに設置。電力の使用量が大きいのでコンセント毎に回路をわけました。
対面式キッチンのメリットデメリット
対面式キッチンにもメリットとデメリットがあります。きちんと理解して、自分にあったキッチンタイプを選択しましょう。
メリット
メリットは以下の3つです。
メリット
- 開放感
- 作業台の大きさがとりやすく、2人で作業しやすい
- リビングダイニングとコミュニケーションがとりやすい
開放感
なんと言っても開放感。特に、広いリビングとの相性がとても良く、明るいキッチンになります。
作業台の大きさがとりやすく、2人で作業しやすい。
基本的には作業台がアイランド部分と壁側部分と二面とれるので、作業台が大きくなります。
また、キッチンにいながらダイニングに物を渡すことができるので、ダイニング側の人も配膳などの手伝いがしやすくなります。
リビングダイニングとコミュニケーションがとりやすい。
キッチンとリビングダイニングが同じ空間になるので、常に活発なコミュニケーションが取れるようになります。我が家ではこのポイントがいちばんメリットが大きかったように思います。
アイランド側をキッチンでの作業時間の多い、メインの作業台、水栓、コンロを配置することで、よりコミュニケーションがとりやすくなります。
また、キッチンで作業をしながらリビングの子供の状態を常に見ることができるので、子育て中の家庭にもおすすめです。
デメリット
デメリット
- 広いスペースが必要
- 常にきれいに片づける必要がある
- 油はね
- 子供のガードが難しい
広いスペースが必要
一般的な壁付I型のキッチンに比べ、スペースが必要だと言われています。
I型であれば、キッチンの作業のスペースはダイニングと共用利用できスペースの有効利用が可能です。一方、アイランドキッチンは作業スペースがキッチン専用になるので広い幅が必要です。
マンションにおけるキッチンの一般的な設定寸法は以下の通りです。
一般的な設定寸法
アイランドキッチンの寸法
奥行 壁側収納450mm + 収納キッチン間通路1000mm + キッチン800mm
= 2250mm
幅 2400mm
2.25m x 2.4m = 5.4 ㎡
壁付キッチンの寸法
奥行 キッチン800mm + キッチン後ろ通路800mm = 1600mm
幅 2400mm
1.6 m x 2.4m = 3.84 ㎡
なお、アイランドキッチンの場合、投資用で必要最低限の大きさとする場合とキッチンを贅沢に広めにする場合では、400mm程度変動することができます。
参考
投資用マンション
壁側収納450mm+通路900mm+アイランドキッチン750mm = 2100mm
広めのマンション
壁側収納600mm+通路1000mm+アイランドキッチン900mmで2500mm
我が家は 奥行 壁側収納450mm程度 + 収納キッチン間通路1000mm + キッチン800mm = 2250mm です。
常にきれいに片付る必要がある
見せるおしゃれなキッチンとは、汚い時も全部見えてしまうキッチンです。
洗い物がたまってしまうと、リビング全体が汚れているような印象になっていまいます。
油はね
アイランドキッチンを選択すると、どうしても油はねが問題となります。空気中にまった油が、ほこりとくっつき、リビングの床がべとついてしまうなんてことも。
ガラスパネルは、ローパーテションのものと、換気扇まで立ち上げるものがありますが、我が家は後者です。
我が家の使用している状況を見るとガラス面の上の方にもたくさん油がついているので、ローパーテションでは防ぎ切ることはできないと思います。
デザイン性最優先で、男らしくガラス無しでいく(そして掃除を頑張る)か、換気扇まで立ち上げるかですね。
絶対に油はねを防ぎたい方は、水栓だけをリビング側に向けて、コンロを壁側とすることもできます。ただし、壁側の台も幅が大きくなりますので、注意してください。
壁側に関してはリアテックシートを貼ってガードしています。
これはなかなかの優れもので、防火性能に加えて、油はねも一拭きできれいになります。(1平米あたり5000円ぐらいするので少しお高いですが、貼っておくのがお勧めです。)
子供のガードが難しい
キッチンは子供に入って欲しくない場所です。でもアイランドキッチンは、はっきりいってゲートが設置しにくいです。
ベビーゲートには大きく分けて、
- ねじ止め式
- 突っ張り式
- 自立式
の三種類があります。
1はねじ止めするのが難しい、2は廊下など並行な壁にしか付けられないものが多いためそれぞれキッチンに向ません。
自ずと、3.自立式のものを選ぶことになるのですが、赤ちゃんが突破するのが比較的簡単なために注意が必要です。
その中では日本育児のおくトビラという商品が比較的安定しており、我が家でも使用してます。
水回りの位置変更の裏技「壁ふかし」
リノベーションで最も気をつけなければいけない点の一つが、水回りの変更です。
「PSと排水を結ぶ線を長くしたい場合には、床の高さを上げる必要がある」というのが大原則ですが、今回はアイランドキッチンを実現しながら、壁をふかす(壁の厚さを厚くする)ことによりにより床の高さ上げを回避しています。
水回りのポイントに関しては、以下の記事で紹介しています。
-
【中古物件購入】間取りはここをチェック!- 水回り編-
今回は、リノベーションを前提として中古物件を買う際、間取りでチェックすべき箇所のひとつ、「水回り」について解説します。 間取りでは、壁、水回り、窓の3点をチェックしてくださいね。 壊せる壁と壊せない壁 ...
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我が家の購入時の間取りは以下の通りです。
キッチンのシンクの下はこのように高さが高いところから排水がされているので、ある程度排水管の長さに自由度があります。
今回は、壁を厚くしてその壁の中を排水管を通すことで、床を上げることなく、キッチンのシンク下に接続しています。
壁が厚くなるため、リビングの面積は狭くなりますが、床段差を回避できるメリットの方が大きいと考えました。壁の厚みは100mmもあれば十分です。
キッチンのショールームに行こう
リフォームの際には必ずショールームにいきましょう。
製品を熟知したコーディネーターさんが親切丁寧に、各製品のメリットデメリットを教えてくれるので勉強になります。
ショールームは予約制なので、事前にホームページで予約していきましょう。
今回はクリナップのラクエラというキッチンを選んでいます。
写真のように様々な天板も実物が置いてあり、色のイメージを見るのにも有効です。
一通り選んだら、最後に選んだ製品を一覧化した資料を作ってくれます。どの製品をいいと思ったか、後から見返すためにも、是非この資料をもらいましょう。
かかった金額は?
キッチンにかかった金額は、922,600円でした。
金額内訳
キッチン(換気扇含) 400,000
食器棚 119,000
施工費 100,000
ガラス工事 90,000
給排水給湯配管工事 120,000
ガス工事 35,000
タイル 10,000
クロス 30,000
照明 18,600
計 922,600円
金額の詳細やコストカットのポイントは別記事にて紹介していますので、合わせて読んでいただければ嬉しいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
リノベーションで対面式キッチンを選択すると、部屋のイメージを大きく変えます。たくさんこだわりを入れて、理想の住まいを手に入れてください。
最後まで読んできただき、どうもありがとうございました!